クラウンジュエル
(読み方 : クラウンジュエル)
クラウンジュエルとは、敵対的買収を仕掛けてきた企業への対抗策のひとつである。 敵対的買収を行われそうな企業が自分たちの重要な部門や機関、資産などを他に売却することで、買収の意欲を減退させて、買収を阻止しようとする策のことである。 クラウンジュエルという言葉は本来会社の価値の高い部門のことを意味する言葉であり、現在の意味でのクラウンジュエルはクラウンジュエルディフェンスと呼ばれていた。それが徐々に省略されていき、クラウンジュエルと呼ばれるようになったのである。
クラウンジュエルの特徴
クラウンジュエルは、どの手法を選択するかによって、対応が複雑になったり、簡素になったりと大きな差が生じる。 ここでは事業譲渡と財産譲渡による場合をみていく。
事業譲渡でクラウンジュエルを行う場合
事業を譲渡する場合は、株主総会での株主による承認を得る必要がある。 そのため、クラウンジュエル実行までの道のりは他の手法と比較すると長くなる。 実際には、株主総会で株主の3分の2以上の賛成を得ることが必要なため、会社の価値のある事業を売ることに利益を求める株主が容易に賛成するとは考えがたい。
財産譲渡でクラウンジュエルを行う場合
会社の重要な財産を譲渡する場合は、取締役会で意思決定のみで実行することができる。 そのため、事業譲渡の場合とは対照的に、株主総会での合意は必要ないので比較的簡単かつ迅速に対応することができる。
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