GAAP
(読み方 : ギャープ)
GAAPとは、Generally accepted accounting principlesの略称である。一般に妥当であると認められた会計概念、基準のことである。 また、財務諸表を作成する際の基準となるものである。
日本会計基準(JGAAP)と米国会計基準(USGAAP)
日本会計基準(JGAAP)
日本会計基準は米国会計基準と同じくらい詳細に規定が設定されている。 内容に関してもほとんど同じものであるが、「のれん」と「償却」については論点や科目が違うというような小さな差異が現在もある。 また、日本の市場などとの関係を重視した国内の基準である。
米国会計基準(USGAAP)
米国会計基準は世界的な会計基準であり、日本の会計基準はこれを参考にしているため、類似している。
GAAPの8つの性質
GAAPを使用する際には以下の8つの性質を満たしている必要がある。
- 規則性 企業がGAAPを使用する際は、その規則に従わなければならない。
- 一貫性 企業は一貫した基準を使用し、基準を変更する際は、その理由を明確に説明しなければならない。
- 誠実性 GAAPを使用する関係者は、誠実に財務記録を作成しなければならない。
- 手法の永続性 企業は全ての財務報告を同一の手順で作成しなければならない。
- 非補償 債務補償の見込みがないとき、良い業績も悪い業績もほうこくしなければならない。
- 慎重性 財務報告は、事実に基づいて慎重に行われなければならない。
- 継続性 企業が継続的に利益を得ることを前提に財務報告書を作成しなければならない。
- 周期性 一般的な会計期間で、財務報告しなければならない。
GAAPを使用する際の制限事項
GAAPの会計原則は、財務報告の不備を減らすことができ、企業の正確な財務の資料を作成するための基準にはなるが、この原則には制限があり、使用する際には以下の制限をあらかじめ把握しておく必要がある。
GAAPは世界共通ではない
GAAPの会計原則は財務報告書作成の基準として世界的には認められていない。 そのため、国際的な企業やグローバル化が進む組織は、GAAPを使用しにくいことがある。 そして、アメリカ以外では、国際財務報告基準が使われるのが一般的である。
汎用的なアプローチに限られる
GAAPは、企業の多様性に対応することは難しく、汎用的なアプローチを取ることが多い。 そのため、特定の業界に所属する企業や中小企業は、このような原則を使うことが難しいのである。
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