モンテカルロ法
(読み方 : モンテカルロホウ)
モンテカルロ法とは数学的な計算方法の一つで、ランダム数字を使用し繰り返し試行することで近似値を導き出す方法である。 一般的には解析式が存在しないタイプに用いられることが多い。 たとえば、「サイコロを振った時に、3が出る確率は何か」という問いに対しての答えを求めるプロセスに似ている。 1回だけサイコロを振っても確率はわからないが、100万回サイコロを振ると「1/6」という正解に近づいてゆく。 つまり、解析式が存在しなくても無限に近いシミュレーションを行うことで正解に近い値を得ることができるという考え方である。
モンテカルロ法を用いた企業価値算定
一般的なモンテカルロ法では、資産に対して規定の数式を当てはめ、ランダム数字により繰り返し試行を行い将来推移の値を取り出す。 そして、ある時点で資産に対するアクション(オプション)を行使した場合に得られるペイオフを算定する。 これを何度も繰り返すと計算の度に違う結果となり、その平均値を算出し、現在価値に割り引いたものをオプション価値とするのが「モンテカルロ法」である。
【補足】おすすめ書籍
企業評価の手法は日々新しいものが開発されており、M&A の専門的な知識をより一層深めていきたいとお考えの方は、『フィナンシャルエンジニアリング』(ジョン・ハル著:金融財政事情研究会)を読むことをお勧めする。 この本は金融工学におけるバイブル的な役割を果たしており、非常に参考になるはずである。
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